□ 解説


配合試験にはどのような試験が必要であるか?

 その他、固化後の流動化処理土の遮水性を検証するための透水試験は、固化過程での僅かな収縮があり得ること、及び流動化処理土が一般に難透水性(透水係数が10−5〜10−7cm/sec)であるため、普通の透水試験機での測定が難しい場合が多いと思います。
 そこで、図−5のような、円盤形の処理土供試体を用いて、放射状に水を浸透させる、変水位透水試験器で試験を行い、ほぼ、満足できる結果を得ることできました。

図−5

 ”これらの詳細については、土の流動化処理工法(建設発生土・泥土の再生利用技術)「技報堂出版」をご参照下さい。”

(5)配合した流動化処理土について必ず記録しておきたいこと
 
処理土の構成材料のそれぞれについて、前項(4)に記した諸量は混練りの際にかならず必要であることは言うまでもありませんが、配合が決まった「流動化処理土」について、品質管理上大切ですから、次の事項は必ず記録して下さい;

含水比 / 密度(単位体積重量) / 流動性(フロー値) / 材料分離抵抗性(ブリーディング値)
強度(一軸圧縮試験の結果:応力〜歪み曲線、qu 、養生期間は7日、28日を選ぶことが多い)

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