□ 解説9


配合試験にはどのような試験が必要であるか?

(1)流動性の測定
 
流動性の高い泥状の混合物の流動性判定にはPロート試験(JSCE-1986)が用いられますが、流動化処理土の場合はフロー試験が妥当と思います。フロー試験には「セメントの物理試験方法(JIS R5201-1981)」の土木学会規準の方法、並びに「エアモルタル及びエアミルクの試験方法(JHS A313-1992)」の日本道路公団規格の試験法が用いられていますが、装置並びに取扱いが簡便な後者が、最近は広く使われています(写真−2)。
 
(2)材料分離抵抗性の測定
 流動化処理土の混合、運搬、打設の過程で固化以前に処理土中から、過剰に水の分離(ブリーディング)が見られないように、その程度を検証する必要があります。
 この測定には「プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリーディング率及び膨張率試験方法(JSCE-1986)」の土木学会規準のブリーディング試験方法を準用 しています(写真−3)。

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写真−2

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写真−3

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