流動化処理土の打設の方法
 プラントで混合された流動化処理土は、施工現場まで運搬され打設されます。ここでは、運搬と打設、流動化処理工法の技術的長所などを述べます。

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(2)打設
 運搬されてきた流動化処理土を現場に打設する方法は次の通りです;

a)直接投入方式(直投式)
 運搬されてきた流動化処理土を、必要ならば打設箇所に小運搬するか、あるいは直接、シュート、パイプ等を介して流し込む方法です。打設操作は簡便で、スランプロスも少なく、打設状況の確認も容易な方法です。

b)ポンプ圧送方式
 コンクリートの打設に用いるコンクリートポンプを流用して、圧送管で処理土を送り込む方式です。圧送管の筒先を移動するだけで打設箇所を容易に移動できる利点があり、打設現場が狭く、埋設物が錯綜している場合などに適しています。ポンプの圧を高めれば200m程度の距離までは打設が可能とされています。
 高密度の流動化処理土の場合は、送泥距離が増すとスランプロスが大きくなることがありますので、前もって泥水密度を調整するなどの注意が必要です。
 流動化処理土を利用して不要になった地下空洞、廃坑、あるいは軟弱地盤地域に建設された建物の床下に供用後発生した空洞等を充填する場合など、複雑で入り組んだ隙間、空間を充填するためには、ポンプ圧送が有効に用いられています。
 その際の充填の手順、充填の確認について我々は多くのノウハウを得ております。