流動化処理土の主要な構成材料としては;
「調整泥水」
細粒分の多い粘性土を清水と混合して解泥した「泥水」や、有害な汚染物質を含まぬ「建設泥土」、あるいはそれらにに必要に応じて、さらに適切な細かい粒度の土を添加・配合して、比重などを調整した「泥状土」
「建設発生土」
流動化処理土を地盤、土構造物として持つべき所要の工学的性質を満たすため に、「調整泥水」に必要に応じて、更に添加、混合する、より粗粒分からなる土 質材料(砂礫質の建設発生土、あるいは土取り場から採取した砂礫質土)
「固化材」
セメント、セメント系固化材、石灰、セメント・石灰複合系の「固化材」及び 必要に応じて添加する「混和剤」
以上の三種の材料を基本的な構成材料と呼んでいます。
これらを混合して、施工に適した流動性を保ち、適切な養生後に、地盤・土構造物としての設計目的に合致し得る所要の工学的性質が得られるような配合量を決定するのが配合設計のための試験です。なお、施工に際しての品質管理の基準値を定めることも配合設計の重要な役目です。
以上が流動化処理土の配合設計の主目的ですが、この他にも流動化処理土の性能を補完するために各種の繊維質などの「補強材」など、今後、需要に応じて色々な添加物の配合が試みられることになりますが、その場合は、効果を満たすための配合の調整が必要であることは言うまでもありません。
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